BLOG
日々の雑感、綴ります
ホーム›BLOG›市政›宿泊税で大分市の観光とまちなかをどう育てるか
|市政

宿泊税で大分市の観光とまちなかをどう育てるか

出張で大分市に泊まった夜、ホテルを出て街中で食事をする。大分市には、こうした仕事で訪れる方が多く泊まっています。

別府や湯布院のような温泉地とは観光の形が違います。ただ、仕事で泊まりに来る人が多いという点は、大きな強みです。

宿泊税の導入が決まった今、この強みをどう伸ばすか。先日、市の担当課と協議した内容を整理します。

1. 宿泊税の導入で生まれる選択肢

宿泊税とは、ホテルや旅館に泊まる人が、宿泊料金とは別に納める税金です。大分県と大分市では、この宿泊税を導入することが決まりました。

集まった税をどう使うかで、これからの大分市の観光は変わります。

そこで今回、観光課と商工労政課に、観光とまちづくりの在り方について提案してきました。テーマはDMOです。

DMOとは「Destination Marketing / Management Organization」の略で、日本語では「観光地域づくり法人」と呼ばれます。地域の観光について、マーケティング戦略を立て、実行まで担う部隊です。

では、なぜ大分市とDMOの相性が良いのか見ていきます。

2. 大分市の観光はまちなかにある

大分市は、全国に名の知れた宿泊施設が多い都市ではありません。うみたまごや高崎山といった観光資源はありますが、外から泊まりに来る人はビジネス客が多く、街中で食事を楽しむことが中心です。

つまり、大分市の観光を伸ばすことは、まちなかの賑わいを作ることと重なります。

中心市街地が元気になれば、泊まった人が街に出る理由が増え、お店が潤い、さらに賑わいが生まれる。

出張の夜、もう一軒立ち寄りたくなる。地元の人も、週末に誰かと来たくなる。そうした積み重ねが、大分市ならではの観光になるはずです。

観光とまちづくりは、切り離して考えにくいのではないでしょうか。

3. 既存の組織と協力するDMO

大分市には現在、観光を担う大分市観光協会と、まちづくりを担う大分まちなか倶楽部があります。

大分まちなか倶楽部は、限られた人員と予算の中で、中心市街地の賑わいづくりを続けてきました。また、行政とのパイプがあることは大きな強みです。

DMOができれば、観光協会や大分まちなか倶楽部と協力しながら、観光と中心市街地の活性化を一緒に進められます。まちなかの賑わいづくりも、DMOの大切な活動の一つになるはずです。

中心市街地を伸ばすことが観光につながるなら、それはDMOをつくる大義名分になるのではないでしょうか。

4. 専門人材にノウハウが積み上がる仕組み

観光協会の常勤職員は、市からの出向が中心で、任期付きで市役所へ戻ります。人が入れ替わるため、ノウハウが積み上がりにくい構造です。

行政職員は、法律や規則を取りまとめる行政のプロです。一方で観光に求められるのは、営業やマーケティングの力で、得意とする分野が違います。

ここで宿泊税の出番です。宿泊税を財源にすれば、DMOに営業やマーケティングの専門人材を迎えられます。

DMOがマーケティングを行い、それを実行する実働部隊になる。市はそこに事務事業を委託する。おそらく、こうした形が取れるはずです。

ただ、事務を委託して終わりではありません。その先で、自主事業(市からの委託ではなく、DMOが自ら企画して収入を得る事業のこと)を育て上げ、自立して走れる状態に持っていく。これが最終目標です。

どんな人が泊まり、街中のどこへ足を運んでいるのか。それを基にトライアンドエラーを繰り返し、結果を次に生かす。同じ人が続けて担うからこそ、この積み上げができます。

DMOの専門人材の企画力と、観光協会や大分まちなか倶楽部が持つ行政とのつながり。この2つがかみ合えば、観光もまちづくりも一体で進められます。

5. 両課が描く中心市街地と観光

提案に対して「はい、分かりました」とは、当然なりませんでした。ただ、方法論として筋は通っていると感じています。また、法的な制限はクリアできても、地元の方々や事業者の納得が何より大切です。

DMOを主に所管するのは観光課です。ただ、まちなかの賑わいづくりを担う商工労政課も、この話とは切り離せません。

DMOの形を決めるより先に、両課がこれからの中心市街地と観光をどう考えるか。そこが最も重要だと考えています。

宿泊税は、泊まりに来た方々から預かる大切な財源です。だからこそ、一度きりの使い方ではなく、大分市の観光を育て続ける仕組みに使いたい。

宿泊税をきっかけにDMOが自立して走り出し、街も観光も育っていく。そこまで見据えて、今後も政策の提案を続けていきます。

宿泊税を、大分市らしい観光にどう生かすか。皆さんはどう思われますか?

この記事のまとめ
  • 大分県と大分市では宿泊税の導入が決まっており、その使い道が大分市の観光を左右します。
  • 大分市の観光の中心は、ビジネスで泊まる人が街中で食事を楽しむ、まちなかの賑わいです。
  • 観光課と商工労政課が、中心市街地と観光をどう考えるかが今後の大分市にとって重要です。

この件は、市民の方からいただいたご相談や、現場での気づきが出発点でした。

「私の校区の問題も相談に乗ってほしい」

こういったご要望があればご連絡ください。すぐに解決できないこともありますが、記録して積み上げていきます。

▶ LINEで聞いてみる(1対1のやりとりです。3日以内に返信いたします)

▶ 匿名で意見を送る(お名前は不要です。返信はいたしません)

市政
AIに質問する

政策や活動について、気になることをAIに質問してください。

サイト内の情報や吉川なおきの公式議事録をもとにAIが回答します。内容が正確でない場合があります。