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大分銀行が株主に怒られても続けること

晴れの日に傘を貸して、雨の日に取り上げる。

銀行について、よく言われる例えです。
ドラマでもおなじみの場面ですよね。

正直、私もどこかでそう思っていましたが、
大分銀行との勉強会に参加した結果、
少し見方が変わりました。

今日はその内容を整理します。

1. 銀行に付きまとう傘の例え

貸し渋り

銀行には、この言葉が付いて回ります。

業績の良いときは、借りてくれと言う。
苦しくなると、返してくれと言う。
そんな印象を持つ方は少なくないはずです。

実態がどうなのか、私には分かりません。
辛い思いをされた事業者の方もいるでしょう。

ただ、銀行から直接話を聞く機会は初めてで、
想像とは違う事情が見えてきました。

2. 県外の株主と向き合う経営

大分銀行は株式会社です。
東京証券取引所のプライム市場に上場しています。
株主を大切にするのは当然です。

では、その株主はどこにいるのか。

大銀の説明によると、地元の株主は少数派。
多くは県外にいるそうです。

公表資料を見ても、外国人投資家や金融機関が
大きな割合を占めています。

株主が求めるのは、主に株価と配当。
投資した分の見返りを求めるのは自然なことです。
大分の街が元気かどうかは、判断の中心になりにくい。

物差しの一つがROE。
株主のお金でどれだけ稼いだかを示す数字です。

投資家が要求する水準は8%。
直近の実績は5.3%です。

理由を聞いて、なるほどと思いました。

地元企業を支えるには、厚い資本が要る。
ただ、資本を厚く持つほど、この数字は下がります。

地元を支えようとするほど、株主の目は厳しくなる。

銀行はこの板挟みの中にいました。
では、具体的に何をしているのでしょうか。

3. 株主に歓迎されにくい取り組み

一つは資本性ローンです。
返済の順番が後回しになる、資本に近い性格の融資。
借りる側は助かりますが、銀行が負うリスクは重くなります。

もう一つは、地元企業への出資。
お金を貸すのではなく、株主として経営を支えます。

スポーツや文化の支援も続けています。
大分トリニータに別府アルゲリッチ音楽祭。

どれも、大分に暮らす人には身近な名前です。

こうした取り組みは、すぐには利益に結びつきません。
株主への説明では、厳しい声も出るそうです。

それでも地元を元気にしたい。
その思いは、話の端々から伝わってきました。

株主に怒られながらも、地元企業を支える。
この姿勢に共感しました。

4. 融資だけでは届かない部分

勉強会の最後に質疑がありました。
銀行が行政に求めるものは何か。

答えは、補助金の仕組みを多様化してほしい。
融資だけで支えるには限界がある。
足りない部分を行政に補ってほしいということ。

銀行は、貸したお金を返してもらう必要があります。
返済の見込みが読めない事業には貸しにくい。
そこを埋めるのが補助金です。

市の補助金は、事業者の実情に合っているのか。
銀行の融資と上手く噛み合っているのか。

議会で確認したいテーマが一つ増えました。

傘の例えが正しいのかどうか分かりません。
ただ、銀行にも銀行の事情がある。

それを知れたのは大きな収穫でした。

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