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大分市217億円の基金運用へ!利息で新たな財源を生む決断

大分市の基金約217億円のうち、95%超がただ銀行口座に眠っている。

令和6年度末の基金残高を調べたところ、この事実が分かりました。金利が上がっている今、現預金のまま置いておくだけでは、お金の価値が実質的に目減りしていきます。6月議会でこの問題を取り上げ、安全な国債での運用開始を提案しました。その結果、議会後に執行部が数十億円規模の運用に踏み切るという大きな成果につながりました。

1. 現預金の放置がもたらす機会損失

大分市が積み立てている基金の残高は、令和6年度末の時点で約217億円です。その中身を議会で確認したところ、銀行に預けているお金が 207億37万8,495円、国債で運用しているお金がわずか 9億7,435万5,723円 でした。つまり、基金全体の95%以上が、ほぼそのまま銀行口座に置かれたままになっています。

一方で、2026年5月時点の国債の利回りは、3年物で1.5%、5年物で1.8%を超えるところまで上がっています。物価が上がり続けている中で、200億円超のお金を銀行に寝かせたままにしておけば、使えるお金の価値はじわじわと下がっていきます。目に見えにくいものの、これは確実に起きているもったいない状態です。

そこで議会で、将来の使い道に合わせた安全な運用を提案しました。たとえば、新しいごみ処理施設(新環境センター)の建設時期を見据えて、満期まで持ち切ることを前提にした短期の国債を少額から買うという方法です。控えめに見積もっても、10億円を年利1%で運用すれば年間1,000万円の利息収入 になります。

2. 議会答弁は慎重な姿勢

この提案に対して、執行部の答弁は慎重なものでした。

まず説明されたのは、年度の途中でお金が足りなくなったときの対応です。市役所は毎日さまざまな支払いをしていますが、税金が入ってくる時期と支出のタイミングにはズレがあります。手元の資金が足りなくなると、基金から一時的にお金を借りて支払いに充てており、その額は多いときで 140億円 に上るとのことでした。

さらに、新環境センターの建設をはじめとする大きな事業が今後進んでいくため、手元資金の不足はさらに広がる見込みだと説明がありました。執行部としては、いつでも使える状態にしておくことが大事だという考えです。

運用については、安全性を最優先にしつつ他の自治体のやり方を参考にしたいという答えにとどまりました。議場での答弁としては、あくまで慎重な姿勢を崩しませんでした。

3. 議会質問が運用開始の契機に?

ところが、議会が終わった後に大きな動きがありました。

執行部から個別に連絡があり、短い期間ではあるものの基金の運用を始める との報告を受けました。まずは安全な国債から小さく始めるスタイルですが、驚いたのはその規模です。数ヶ月単位の短期運用からスタートし、金額は 数十億円規模 に及ぶとのことでした。これは議会で提案した10億円という金額を大きく上回っています。

答弁では慎重な姿勢を見せていた執行部ですが、質問をきっかけに確実に動いてくれました。議場での答弁がすべてではない。そのことを改めて実感しています。

4. 金利上昇局面における財源の捻出方法

これまで積極的な運用が行われてこなかった中で、数十億円規模のお金が動き始めたことは大きな一歩です。

財政が厳しいとき、支出を減らすことだけが解決策ではありません。金利が上がっている今だからこそ、運用で新しい収入を生み出すという発想がとても大切です。数十億円を運用に回せば、利率がわずかでもまとまった利息収入が生まれます。そのお金は、市民サービスの充実に直接つながっていきます。

今回、執行部が前例のないハードルを乗り越えて前向きに判断してくれたことに対して、改めて敬意を表します。この一歩を起点に、基金のより良い活用がさらに進んでいくことを期待します。

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