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なおきの“ちょい気になる”大分市政vol.40 友人と視覚障害者のための機器展示会に参加しました。

実はこの友人、去年まで私と同じような日常生活を送っていました。ところが、現代医療でも治療が難しい進行性の病気を患い、車の運転はもちろん、夜間の外出も困難になっています。

「まさか自分がこんな病気になるなんて思わなかったよ。人間は、自分がその立場になって初めて関心を持つものだね」

友人のその言葉に、私自身も深く考えさせられました。

展示会では、普段目にすることがない様々な機器が並んでいました。文字を拡大して読むことができる拡大読書器、音声で時刻を知らせる腕時計、暗闇でも見えるようになる暗視ゴーグルなど、どれも友人の生活を大きく助けるものばかりです。

しかし、問題は費用です。例えば拡大読書器は、198,000円まで補助が出ますが、この金額はなんと30年間変わっていません。現在はインフレや円安の影響で輸入品の価格は大きく値上がりしており、補助を大幅に超過しています。

こうした状況において、必要な支援用品を自己負担で購入するのは、障害を持つ方々にとって非常に大きな負担です。

もちろん、すべてを税金で賄うことが正しいとは限りません。しかし、突然の病気や障害に直面した人々の苦しみや負担を放置するのも正しいとは言えないでしょう。また、障害を持つ方々は一般に所得が低い傾向があり、経済的負担はさらに深刻です。

私たちは、つい「自分には関係ない」と思いがちですが、誰もが、いつか支援を必要とする立場になるかもしれません。

こうした支援制度のあり方について、社会全体で考える時期が来ているのではないでしょうか。皆さんも、ぜひ一緒に考えていただければと思います。

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