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なおきの“ちょい気になる”大分市政vol.31 地域の未来を描くため、佐賀アリーナを訪ねて

先日、地元商店街の皆さんと一緒に、佐賀県の佐賀アリーナを視察してきました。

なぜ佐賀?と思われるかもしれません。実は今、大分市でも大分駅東側の22街区や54街区といった中心市街地の再整備が検討されています。その参考にするためです。

佐賀アリーナ周辺には、スタジアムや武道館、プールなども整備され、総事業費は約250億円。かなり大きな投資ですが、完成後はB’zのライブなど、大きなイベントや大会を呼び込んで、県内外から多くの人を集めています。

興味深かったのは、その運営の仕組みです。よくあるPFI方式(官民連携で施設を建てて運営する方式)ではなく、佐賀県が施設を整備し、民間企業が指定管理者として運営を担う形。

県民の財産であることを明確にした上で、民間の力を借りてサービスを高めている点が印象的でした。

また、ネーミングライツ(企業に名前を売ること)を使わず、「これは県民の公共物です」と強く打ち出している点にも、佐賀県の姿勢が表れています。

施設の中には、一般席だけでなく、ボックスシートやラグジュアリーな個室も。観光客やビジネス向けなど、幅広いニーズに応えられる設計がされています。

立地も工夫されています。駅から1.4キロと徒歩圏内。さらに、イベント時にはシャトルバスの増便や周辺の大型駐車場との連携が図られ、道中のお店もにぎわい、地域経済への波及効果も出ています。

大分市も、これからの街の在り方を問われる時期にきています。便利で、誰にとっても使いやすく、そして地域が誇れる施設とは何か。

佐賀の事例から学べることは多いと感じました。皆さんと一緒に、これからのまちづくりを考えていきたいと思います。

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