経済環境常任委員会の一員として、大分市中央町にある若手起業家育成施設ミラテンドを視察しました。
起業と聞くと、一部の特別な人だけの話に思えるかもしれません。しかし、この施設を見て感じたのは、起業とはもっと身近で、地域の中にある可能性を形にしていく営みだということです。
ミラテンドは2024年10月に開設され、地域で挑戦したいと願う若者たちが集まり、学び合い、時には壁にぶつかりながらも前に進んでいく場所です。
施設内にはコミュニティスペースやミーティングルームが整備されており、運営開始から延べ3900人近くが利用しています。
そのうち若者が約半数を占めているというのは、数字以上に力強いメッセージだと感じました。
学生によるビジネスプランコンテストや、異業種の人々が集う交流会も定期的に開催されています。
また、起業の手順や心構えを実地で学べる仮想起業体験プログラムでは、地元企業が支援役となり、アイデアをビジネスプランへと育てるサポートも行われていました。
もちろん起業にはリスクもありますが、大切なのは挑戦を応援する仕組みが地域にあることです。たとえ上手くいかなくても、経験は必ず次に生きます。何より、自ら考えて行動した経験は、その人の人生にとってかけがえのない財産になります。
政治や行政ができるのは、その一歩を支える土台をつくることです。普段政治に関心がないという方も、こうした取り組みを通じて、自分のまちの未来がどう動いているかを知るきっかけにしていただければ嬉しいです。