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なおきの“ちょい気になる”大分市政vol.20 太鼓の音が消えた町で、地域の一員として思うこと

みなさんの地域には、お祭りや行事がありますか?

私が住む古国府地区には、弥栄神社と大國社という歴史ある神社があります。地元の方にとっては、ずっと昔から身近な存在です。

でも、この地区もずいぶん変わりました。

マンションや住宅が増え、新しく越してくる人が多くなったんです。もちろん、私もその一人。地域の歴史や伝統については、正直、あまり知りませんでした。

そういえば、以前は夏になると、どこからか太鼓の音が聞こえていました。地域のお祭りの準備だったのでしょう。でも、最近はその音がまったく聞こえません。

なぜだろう?と思って調べてみたら、担い手がいなくなってしまったというのです。

神社の運営を担ってきた方々は高齢になり、若い世代はその存在自体を知らない。コロナ禍もあって活動は止まり、いまや地域の祭りが消えようとしている。これは、私にとってショックでした。

ご存知の通り、私はドラムを趣味にしています。太鼓にも少し経験があります。

思い切って神社の方に話したところ、「ぜひ引き継いでほしい」と言っていただきました。自分のスキルが地域の役に立つなら、こんなに嬉しいことはありません。

でも、こんな状況を知らなかったのは、情報が届いていなかったからだと思います。そしてこれは、私だけではないはずです。

今の子育て世代の7割は共働き。時間も心の余裕もないのが現実です。地域の活動に関わりたくても、難しいと感じる方が多いでしょう。

でもその一方で、我が子が地域の中で楽しそうに過ごしてくれたら嬉しいと思う親も多いのではないでしょうか。

地域の祭りが、家族の思い出になれば、それだけで十分な価値があります。

地域の活性化と家庭の満足度、両方を高めるにはどうすればいいか。

皆さんの声を聞きつつ、実現していきたいと思います。

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