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なおきの“ちょい気になる”大分市政 vol.16 執行部の言いなりでいいの?議会が果たすべき本当の役割とは

「議員の資質向上と議会運営の基本」について、セミナーに参加してきました。

少し堅い話かもしれませんが、議会の本当の役割を知ることは、市民の皆さんにとっても大切なことだと思います。どうか最後までお付き合いください。

さて、議会の役割とは何でしょうか?

一言でいえば「執行部(大分市)が提案してくる政策や予算を、しっかりと審議し、必要があれば修正し、時には否決する」ことです。

市民の代表として、賛成・反対を含めた「熟議」が求められるのです。

ところが、現実はどうでしょう。

執行部が出してきた案に対し、多少の意見や指摘はあっても、ほとんどそのまま通過してしまうのが実情です。

これは、執行部にとっては楽な話ですが、議会が本来果たすべき役割を十分に果たしているとは言えません。

何でも反対するのが良い議員ではありません。ですが、納得できない部分があるなら、その箇所に限って修正案を出すのが健全な議会の姿です。

ただ、残念なことに多くの議会では、その修正案を出すだけの知識や技術、つまり政策を「つくる力」を持った議員が少ないようです。

もう一つ、議会には「政策形成機能」という重要な役割があります。これは、行政任せにせず、議会が主体となって条例や政策を立案・提案する力のことです。

もちろん、地域住民の声を聞いて行政に届けることも大切ですが、それは議員個人の活動にとどまりがちです。

本来は、議会という“合議体”が、会派の垣根を越えて協力し、政策をつくり上げていく姿勢が求められます。

これは、非常に高いスキルと責任を伴います。しかし、だからこそ学び、調査し、研究を重ね、自らの知見を深めていく必要があります。

議会が変われば、まちは変わります。そして一つでも多く、社会を良くする提案ができるように努力していきたいと思います。

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