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なおきの“ちょい気になる”大分市政vol.5 待機児童ゼロの裏に潜む課題

ニュースなどで、大分市は待機児童ゼロと聞くと、保育園に入れない子どもはいないと思う方がいるかもしれません。

でも実は、希望する保育園に入れない子どもが650人以上もいるのをご存じでしょうか?定員の関係で兄弟児と同じ園に通えない、こんな事が起こってます。

こうした子どもたちは未入所児童と呼ばれ、統計上の待機児童にはカウントされません。

特に市の中心部では需要が多く、ほとんど空きがありません。その結果、働きたくても働けない保護者が増え、地域の人手不足にも拍車をかけています。

共働きが一般化している今の時代に、この問題は放っておけません。家計にとっても大きな打撃となります。

そこで注目したいのが、東京都で広がっている「認証保育所」という取り組みです。

これは認可保育所ほど厳しい基準を課さない代わりに、一定の安全性や保育環境を確保しながら、柔軟な施設整備を可能にした制度です。

たとえば、駅近のビルのワンフロアを活用するなど、スピード感のある開設が可能になっています。

もちろん、安全基準の確保は大前提です。しかし、こうした仕組みを活用すれば、公費負担を抑えながら、未入所児童の受け皿を着実に増やしていくことができます。

私たちが目指すべきは「待機児童ゼロ」ではなく「未入所児童ゼロ」。名ばかりの数字ではなく、実際に子育て世代の選択肢が広がる社会をつくっていきたいものです。

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