BLOG

なおきの「思考の深堀り」Vol:22 おおいた和牛が食卓に届くまで

少し前の週末、おおいた和牛フォーラムへ娘と一緒に参加しました。説明会の後は、お楽しみの試食会があり娘も大満足。
今回は、大分が誇るブランド牛「おおいた和牛」が食卓に届くまでの工程をご紹介します。
■ 命の始まりは繁殖農家から
牛の生涯は、母牛を育てて子牛を産ませる繁殖農家から始まります。
妊娠期間は約10ヶ月。お産がいつ始まるか正確にはわからないため、農家さんは24時間体制で牛を見守ります。
生まれた子牛は自動ミルクやりロボットを活用しながら集団で育てられ、草のほかにトウモロコシやお米、大豆なども食べて成長します。
約9ヶ月後、子牛は子牛市場のオークションにかけられ、次の農家さんへと引き継がれます。
■ 18ヶ月間かけて育てる肥育農家の仕事
子牛を買い取り、お肉になるまで育てるのが肥育農家です。
育成期間は約18ヶ月。牛がストレスを感じないよう牛舎を清潔に保ち、爪切りや獣医の定期診察など、丁寧な健康管理を続けます。
牛には人間の指紋のように個体ごとに異なる鼻紋(びもん)があり、これで1頭ずつを管理しています。
■ おおいた和牛と認定される条件
生後約28〜29ヶ月、体重約800kgに成長した牛は食肉処理場へ出荷されます。
800kgのうち精肉としてスーパーに並ぶのは約4割の約320kgです。残りの約6割もホルモンや皮製品、肥料として余すところなく活用されます。
お肉は安全検査を経て、脂肪の入り具合などをもとに1〜5の肉質等級で格付けされます。
大分県内で育てられた黒毛和牛のうち、4等級以上のものだけがおおいた和牛として認定されます。
農家さんは口どけをよくするお米や、腸内環境を整えるビールカスをエサに加えています。
和牛改良100年を記念した100マークが、ブランドの証です。
■ 食の安全を支える仕組み
パックに記載された10桁の個体識別番号を検索すると、出生地や育った牧場の履歴が確認できます。
生産から食卓まで追跡できるこの仕組みは、消費者にとって大きな安心につながっています。
5年に1度開催される全国和牛能力共進会では、改良の成果が全国規模で競われ、品質向上の原動力となっています。
■ 地域の循環を支える牛の存在
牛は草を食べて農地の景観を保ち、フンは肥料となってお米や野菜の栽培に活かされます。食と農をつなぐ自然の循環を、牛たちは静かに支えています。
おいしいお肉が食卓に届くまでには、農家さんの昼夜を問わない手仕事があります。
いただきます、ごちそうさまという言葉には、命への感謝と、関わるすべての人への敬意が込められていることを改めて感じました。
PAGE TOP