先日、おおいたAIテクノロジーセンターが主催するキックオフセミナーに参加しました。
ここは、大分県内のAIの普及を目指し、誰もがAIを使える環境づくりを進めている新たな拠点です。
高性能なGPUの提供から、AI人材の育成、ビジネス支援、さらには高校や大学での授業支援やビジネスコンテストまで、多角的な取り組みを行っているとのことでした。
さて、AIという言葉を聞くと「仕事が奪われるのでは?」といった不安の声もよく聞きます。しかし私は、今回のセミナーを通じて、そうした捉え方自体が少し時代遅れになりつつあると感じました。
今やChatGPTによる文章生成や、画像認識による自動運転、リアルタイム翻訳など、AIはすでに私たちの暮らしの中に深く入り込んでいます。
この流れは、インターネットが社会を変えたときと似ています。変化を止めることはできません。むしろ、どう受け入れ、どう活用するかが問われているのだと思います。
特に気になるのが、教育の分野です。小学校でもプログラミング教育が始まっていますが、正直なところ、AIの進化に比べるとやや旧式に感じることもあります。
今では、AIを使えば専門知識がなくてもプログラムを書ける時代です。それならば、「AIをどう使うか」「どう活かすか」を学ぶことの方が、これからの子どもたちにとって重要ではないでしょうか。
難しいことを教える必要はありません。AIを怖がらずに、自然に使いこなす力を育む。そのためには、まず教える人が必要です。
教育こそ、未来への最大の投資。大分市としても、AI時代の人材を育てる環境づくりを後押ししていきたいと考えています。