BLOG

なおきの“ちょい気になる”大分市政 vol.15 視察にテクノロジーを!時間とお金の使い方を見直そう

先日、私が所属する大分市議会の経済環境常任委員会で、3日間にわたる視察に行ってきました。訪問先は、埼玉県春日部市と青森市。それぞれの都市が取り組んでいるDXの現場を見てきたのです。

春日部市では、ゴミ処理の効率化に向けたDXの実践を、青森市では、農業分野におけるスマート化の取り組みを学びました。

どちらも、大分市がこれから直面するであろう課題に対して、大きなヒントを与えてくれる非常に有意義な内容でした。

しかし一方で、ふと立ち止まって考えました。「この視察の形式は、今の時代に合っているのだろうか」と。

というのも、視察には多くのコストと人手がかかっています。航空機、新幹線、宿泊費、そして日程調整や資料の準備に追われる行政職員の皆さんの負担。

私たちの委員会だけで11人(議員8名+職員3名)という大所帯が動き、これが他4つの常任委員会も同様に組まれているわけです。

現地での滞在時間は、それぞれ実質1時間半ほど。先方から事業の説明を受け、その後に質疑応答。内容自体は非常に良かった。普段知ることができない先進的な取り組みを学べたのです。

でも、やはり頭に残ったのは、「現地に行く必要あったかな?」という疑問でした。丸3日間、まとまった時間と費用をかけて移動するほどの効果があったのか、という点は冷静に考える必要があります。

今の時代、リモート会議の技術は格段に進化しています。大型モニターや通信設備を整えれば、遠隔でもかなりリアルな情報共有が可能です。

もちろん、現地の空気感や人との対話でしか得られないものもあります。だから、完全にオンラインにすれば良いという話ではありません。

でも、視察の“あり方”は見直すタイミングかもしれません。全てを現地に頼るのではなく、要所をオンラインで補い、限られたリソースをもっと効果的に使う。そんな選択肢があっても良いのではないでしょうか。

私一人がこのような問題提起をしても、大きな変化はないかもしれません。でも、市民の皆さんが「そんな仕組みになってるの?」と知ることで、いずれ変わっていくはずです。

情報が閉ざされた環境は、時に利権の温床になります。だからこそ、私は情報公開を進めます。そして、市政と議会の透明化を推進して参ります。

PAGE TOP